【清洲鍼灸治療院的「健康」の考え方!】
さて、今回のテーマは、最も基本となる「健康とは何か?」です。
健康グッズ、健康食品、健康講座……などなど、世の中には「健康」とつく言葉が溢れていますね。それだけ誰もが注目する言葉の1つです。
「健康でいたい」と思うのは、誰でも願う一般的な思いです。
では、「健康」とは何か、そもそも、どのような状態が「健康」なのかを東洋医学的に考えてみたいと思います

☆WHO憲章における「健康」の定義
WHO (世界保健機関)の健康の定義は、「健康とは肉体的、精神的、および社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」と定義されています。
つまり、体が丈夫とか、体力が有り余っているとか、そういった見た目で病気がなければ、健康と言うわけではなく、心も体も、社会的にも健やかな状態でなければ、本当の意味での健康とは言えないと言うことです。

☆健康のポイント
世の中には、健康に関わる情報が際限なく飛び交っています。一体何を信じたら良いのか、情報が多すぎて、皆さん迷ってしまいます。そして多くは、商業的につながる情報が多く、真の健康を手に入れられるとは限りません。
本当の意味での健康はとてもシンプルなのです。
〈食事について〉
東洋医学では「医食同源」とも言い、食事についても多くの研究がなされました。 また、東洋医学の考え方に「中庸の徳」と言う概念があり、「過不足なく偏りのないこと」を基本としています。
つまり「バランス」です。 西洋医学では、栄養を中心に考えますが、東洋医学ではシンプルに、季節とその土地でとれたものが基本です。つまり、今住んでいる土地で、その季節にとれたものを適量食べることが健康の基本です。
栄養があるからといって、食事が偏っていては意味がありません。野菜をしっかり取りたいからといって、冬に夏野菜をいっぱい食べたら体が冷えてしまいます。産地と季節を考え、肉、魚、野菜をバランスよく摂りましょう。
〈運動について〉
治療室でよく質問されるのは「何をやったら良いですか?」です。答えは「何をやってもいいです」ただ、楽しくないと続きません。続けれることが大切です。それでも何をやって良いかわからない方は、体を使って遊んでいただくのがベストです。ジムでも、ヨガでもダンスでも、飽きたら、また違うことを始めれば良いのです。大切なのは、終わった後、「あー気持ちよかった〜」と思える事です。
全く何をやったら良いか分からない方は、まずはウォーキングです。ウォーキングも飽きたら、毎回歩く場所を変えたり、歩くスピードを変えたり、ハイキングに行ったり、「美味しい喫茶店がある」など、何かご褒美を見つけたりして、ストレスなく、ときめきながら運動すると最高です。
目標は「去年の自分」です。去年の自分より大幅に体力低下しないように無理せずがんばりましょう。
〈心の健康について〉
東洋医学では、「心身一如」と言う考え方があり、心が疲れてしまうと、体も疲れやすくなり、体が疲れてしまうと、心も疲れやすくなります。これは反対に体が元気だと、心が疲れにくいと言うことにもつながります。つまり、まずは休息が基本です。
「親しい人との死別」「犯罪に巻き込まれる」「大きな病気が見つかる」など、避けることのできない大きなストレスは別として、疲労回復をすることによりストレスに強くなります。体が健やかだと心にも余裕が生まれます。体調が良いと食事が美味しく、疲れにくく、質の良い睡眠が得れ気持ちもリセットできます。
〈楽しむことが全ては養生〉
食事についても、バランスよく考えて食べる事は大切です。運動もやりすぎもいけないし、やらなすぎもいけません。そして何より大切な事は、食事も運動も休息も楽しんでできているかです。
楽しくないと何事も続きません。楽しむと言う事は、何よりの養生につながります。
「楽しむ」と言うとニュアンスが悪いかもしれませんが、「達成感がある」と言うといいのかな?
「人のお世話をする」、「ペットのお世話をする」、「地域のお世話をする」のも、達成感があれば楽しめています。
やりがいを持って、目的意識を持って楽しめることが1番の健康です。