ストレスは、生きている以上誰でも必ず感じる刺激です。そしてストレスは、環境や仕事、人間関係から、緊張や不安、いら立ちを生み、精神的、肉体的疲労の元となります。しかし、ストレスには良いストレスもあります。例えば、尊敬する人に会う時などは緊張もしますがとても良い刺激をもらえます。締め切りの期限が近付くととても集中して仕事をこなせたりもします。この様にストレスには、善玉のストレスと、悪玉のストレスが有るのです。全てのストレスとは言いませんが、できるだけ多くのストレスを善玉に変えるにはちょっとしたコツが有ります。今回は、臨床心理学からストレスを「身体化」「行動化」「言語化」に分けて考えてみたいと思います。
◇身体化
身体化とは、ストレスが身体に現れたものを言います。ストレス性胃潰瘍はその代表で、そのほかには、円形脱毛症、頭痛、不整脈、下痢、帯状疱疹、チックなどが有ります。症状によっては、しっかりと治療する事でストレスを軽減できるものもあります。
◇行動化
行動化とは、気分が滅入った時にジョギングをして汗を流す、緊張した時に大声を張り上げる、など、するとスッキリする行動です。主婦がイライラしてお皿を割るのも行動化です。しかし、スッキリしない行動化もあります。過食をする、暴力をふるう、不登校になる、引きこもりになるい、リストカットをするなどは、その場はすっきりしても、後々問題が増え、さらなるストレスを招きます。
◇言語化
言語化は、一番身近なストレス発散法です。人は、言葉を失うところから、全ての心の問題が始まります。思った事を言葉にする事により発散する事が出来ます。誰かに話をする、聞いてもらうだけでストレスを発散します。しかし、ただ聞いてもらうよりも、相手に同調してもらいながら話をするとより効果的です。その為には、話し口調、話す内容、話す相手の立場が問題になってきます。

清須市の鍼灸院で働く若先生