今年の夏は異常に暑かったですね~!
そしてまだまだ残暑が予測されます。
当院でも今年ほど熱中症に対する治療を行った年はありませんでした。
「熱中症」と言っても、熱中症を主訴に来院する患者さんはそんなにいません。過去に熱中症にかかり当院で治療した経験のある方、またそのご紹介の方くらいでしょうか?
ほとんどの方は肩こり、腰痛、などが主訴で当院へ通院されながら、診察すると軽い熱中症の症状を持っている方がたくさんいました。

〈熱中症の症状〉
・めまいや立ちくらみ、顔のほてり
・筋肉痛や筋肉のけいれん、足がつる
・倦怠感けんたいかんや吐き気、頭が重い、頭痛
(体がぐったりし、力が入りにくい状態)
・汗のかき方がおかしい(何度拭いても汗が出る、もしくはまったく汗が出ない状態)
・体温が高く皮膚が赤く乾いている
・呼びかけに反応しない、おかしな返答をする
・まっすぐ歩けない
・自分で動けない、水分補給ができない
など

《当院での熱中症治療》

皆さん色々な症状を訴えてご来院されますが、当院では全身の状況を確認して診察、診断していきます。
まず、肩や首、足や腹部などを触診し、ほてり、熱感などの確認をしていきます。
熱中症傾向になると、少なくてもこの時点でどこかに異常な熱感があります。
肩首のほてり、腹部の熱感は特徴的で、触ると乾燥して熱くなっています。
その裏付けとして脈を確認し、体の中で何が起こっているのかを確認します。
熱中症傾向になると、体の中には発散できないでこもった熱が停滞するため、脈も速くてブカブカと大きな脈を打ちます。
熱の停滞が肩や首で治まっていれば、肩こりや寝違いのような症状が出てきます。
さらに熱の停滞が頭にまで及ぶと、めまいや立ちくらみ、顔のほてりを感じ、ようやく「熱中症ではないか?」という自覚も感じるようになります。
さらに熱の範囲が胸にまで広がると、動悸、息切れ、おう吐などの症状が起こり、やがて発熱、全身の痙攣へと発展します。
当院では、溜まった熱をいち早く発見し、血流を循環させ、発散、発汗を促せるように治療します。

清須市の鍼灸院で働く若先生より