主な症状

口内炎とは舌や口腔粘膜に小さな水泡や潰瘍が出来るものをいいます。口内炎ができる病気にはアフタ性口内炎、歯肉口内炎、手足口病、ヘルパンギナ、べ一チェット病などがあります。
口内が乾燥するのは、ストレスでも起きますが、持続的な緊張感や、加齢がほとんどで、精神神経系の薬物の長期服用などもあります。
舌炎は表面の薄い苔が剥がれて赤い粘膜が見える状態である。原因の多くは暴飲暴食などから来る鉄分、ビタミンB12などの不足で、胃腸障害、慢性肝炎などからも起こります。
口角炎は両方または片側の口角がびらん、亀裂を起こすものをいいます。口を開けるときに切れて痛みを感じます。
口唇の荒れと腫れは、暴飲暴食からの栄養不足(鉄分やビタミンの不足)、細菌やウイルスの感染、糖尿病などが考えられます。

漢方はり治療では

漢方はり治療では、口内炎の起こる原因を、大まかに二つに分けて考えます。
胃腸虚弱で、貧血傾向の方は、もともとが胃腸虚弱であるため、些細なストレスやちょっとした暴飲暴食から胃腸が疲れ、胃腸に熱を持つと口内炎や舌炎が現れます。普段は「お腹は空かないが、食べれば食べられる」「食べる時間だから食べている」という状態ですが、調子が悪くなると逆に「お腹は空くのに、食べると食べられない」という状態になり、普段から、食欲にムラが目立ちます。
胃腸が丈夫な方は少々の暴飲暴食では症状は無いのですが、これに、体調不良やストレスなどが重なると症状が表れます。食べ過ぎ、飲み過ぎでは口内炎や舌炎が現れ、特に油っこい物の食べすぎでは、舌炎が現れます。慢性的なストレスでは常に唇が荒れた状態になります。糖尿病や高血圧など、体の真に熱を持った方は口角炎が現れ易くなります。発熱時や解熱後は口唇ヘルペス(熱の吹き出し)が現れます。

治療

治療は胃腸虚弱で、貧血傾向の方も、胃腸が丈夫な方も、胃腸に余分な熱が多くなっていますので、その熱を治めるように治療します。ただ胃腸に熱を持った原因が違うため、それぞれツボが変わってきます。胃腸虚弱で、貧血傾向の方は、もともと胃腸を働かせる血が足りないために症状が現れやすいので、血の生成を多しく、スムーズに流れるような作用のあるツボを使って治療します。胃腸が丈夫な方は丈夫であるがゆえ、胃腸が働きすぎてねつをもってしまっていますので、胃腸のアクセルを緩めるようなツボを使って治療します。