季節の移り変わりを十二支に当てはめると「子(ねずみ)」からはじまり「巳(へび)」で陽気が最大に達し、「午(うま)」である「夏至」になります。
夏至は、陽気の極限のときであり、その一方において陽気の中にも一陰が生じ、だんだんと陽が弱まり陰が成長する日であります。
つまり、この夏至を境に「冬至」に向かう訳です。
冬至は「子月(ねづき)」に含まれていて、子(ねずみ)と午(うま)とは十二支の中でも対極にあり、子(ね)は子供の子、午(うま)は午後の午と書きますから、子と午で「子午 (しご)」とも云われ、子(ねずみ)と午(うま)は大切な位置にあります。
また午(うま)とは、陽気の中にも一陰が生じるので、陽に「忤(さから)う」状況にあるといえます。
「こころへんの、りっしんべんに午後の午」と書いて「さからう」と読みます。
この「忤う」文字から「りっしんべん」が外れて「午」となったそうです。
また、午(うま)は陽気や時刻の変わり目でもあることから、「午前・正午・午後」という時間を表す文字に使われています。

清須市の鍼灸院で働く充先生より