日曜日に名古屋で行われた勉強会に行って来ました。

先月同様、鍼灸を勉強する上で最も基本となる『難経』と言う本を元に読み進めて行きました。
古典鍼灸って何と言っても歴史が長いので、同じ考え方の人が集まって書いた本でも、百年もすれば常識が非常識になっていたり、経験が加わり書き換えられたりして、そんな事が色々な時代で行われて、「一体オリジナルはどれだ?」なんて事結構あるのですが、この日勉強した事なんかはその典型の一つです。

古典鍼灸って、基本的な考え方に陰陽五行説があるのですが、五行というのを人体に当てはめた時一番の基本は「肝・心・脾・肺・腎」の「五臓」です。

よく、「五臓六腑に染み渡る」なんて言いますよね~。
あの「五臓」です。

そして、その五臓の中でも一番大切なのは心です。

ところがその心についての経絡に諸説あるのです。

「一番大切だ」って言っているんだから考え方にブレがあったらダメじゃん!
とも思いますが、それが経験医学の良いところです。

結局、どの諸説も使えるのです。

ようするに、「◯◯の場合はこの説」、「◯◯の場合はこの説」と、体の状態、病気の状態によって効くツボ、効く経絡も変わってくるでしょうから。

昔の人だって馬鹿じゃないでしょう。
ましてや、千年以上前に文献として何かを遺していた人達ですので、今で言えば超エリートです。

どの本もポジティブに読み解く事が大切ですね。