1卵胞期
【生理後から排卵前】
卵子のもととなる卵胞が成熟し、「幸福ホルモン」とも言われるエストロゲンがたくさん分泌され、体調が最も良い時期です。食欲、行動力ともに充実し疲れにくくなります。
〈鍼灸サポート〉
この時期は生理後の貧血状態を回復させるために食欲が増す時期です。まずは空腹感を感じ、食事がおいしく食べられるようサポートします。ただし、胃腸が丈夫でない方は食べ過ぎることによって胃腸が疲れ、肝心な高温期の時に食べられなくなるなど「食べムラ」を起こすことが有ります。「食べムラ」を起こすと、それをきっかけに便秘と下痢を繰り返すこともあります。そういった方には、胃腸を整えながら、適正な食事を保っていただくようにお話しします。食欲、お通じ、睡眠をスムーズにし血流量を増やす事がこの時期に求められることです。血流、エネルギーのストックができれば、心身ともに回復し、気分は明るく考え方もポジティブになります。

2排卵期
【排卵前後の5日間】
排卵を促すホルモンが放出され卵胞から卵子が排出されます。「1卵胞期」と「2黄体期」の間に排卵が起きますが、排卵期とは、この排卵の日を含め、前後5日間を排卵期と言います。
〈鍼灸サポート〉
生理後の卵胞期に養生をしエネルギーを蓄えたら、次に、確実に排卵することが大切です。この時期に鍼灸でサポートできることは、「養血」と「滋陰」です。「養血」とは、文字通り「血を養うこと」です。「滋陰」とは下焦である下半身を潤わせ養うことです。卵胞期に蓄えたエネルギーを血流に乗せ、しっかり、卵巣、子宮に届けることが「養血」の役割です。尚且つ、下半身を温め骨盤内の潤いを満たし、循環を良くすることが「滋陰」の役割です。骨盤内の血流を良くし、下腹部や腰がホカホカと暖かくなり、卵管や膣が潤い妊娠に対するすべての準備を整わせることが大切です。

3黄体期
【排卵】
黄体ホルモン(プロゲステロン)が多く分泌され、妊娠準備のため体温が高い状態を保ち子宮内膜を厚く肥厚させますので、血液やエネルギーを多く消耗します。
〈鍼灸サポート〉
もともと食欲、睡眠が十分で、スタミナのある方は問題ないのですが、スタミナのない方は高温期を保つことができず、子宮内膜を厚くすることが不十分になります。体温を上げ、子宮に大量に血液を送らなければいけないので、貧血傾向、低血圧傾向、胃腸虚弱の方は血液を十分に子宮に送ることができず、血流のかたよりが起きてしまいます。もともと少ない血液が子宮に多く取られると、体としては貧血傾向になり、寝ても眠気が取れず、倦怠感が抜けなくなります。胃腸にも血流を送ることができないので、お腹が空かなくなります。しかし、胃袋自体が悪いわけではないので「食べたら食べれる」という状態になります。極度の貧血になると、人間は心臓と脳を守ろうとするため、胸と頭に血流が集中し、動悸、胸騒ぎ、イライラ、不安感、疲れているのに眠れないなどの症状を伴います。鍼灸サポートとしても引き続き高温期を維持できるように「養血」と「滋陰」を考えながら治療します。

4生理
【生理が始まる】
妊娠しなかったときは、子宮内膜がはがれ落ち体外に排出されます。体温が下がることによって、もともと貧血傾向、冷え性傾向の方は、出血によって骨盤内が冷えるため、腰痛、下痢、下腹痛、立ちくらみを伴います。経血にレバー状の血塊が混じる方は、子宮内膜が剥がれ落ちる時に強い腹痛を伴います。
〈鍼灸サポート〉
下半身、骨盤内の血流を良くし、生理痛の少ないスムーズな生理をサポートします。貧血、冷え性傾向の方へは、胃腸を整えるツボも使い、消化吸収を助け、造血を促すツボに鍼をします。経血がレバー状に固まる方は、子宮内の血行が悪く、子宮に余分な血液の停滞や熱の停滞が有ります。熱の停滞は、炎症による熱の停滞も考えられるため、子宮内膜症などが有る場合もあります。数周期治療を続けることにより、生理痛の少ないスムーズな生理を迎えることを目指します。